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2008年12月04日 09時00分

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【書評46】夫のかわりはおりまへん―前高槻市長の介護奮戦記

夫のかわりはおりまへん―前高槻市長の介護奮戦記
夫のかわりはおりまへん―前高槻市長の介護奮戦記江村 利雄

徳間書店 1999-12
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この著者は妻の介護を理由に、市長のポジションを退職。記者会見で、「市長のかわりはなんぼでもいますが、夫のかわりはおりまへん」という名言を残した方。それだけを聞くと美談のように聞こえるが、著者自ら「美談嫌い」だと言うだけあって、内容は赤裸々で面白い。

去り際を格好良く市長を辞めたのはいいが、最初の介護生活はハチャメチャだった。軍隊時代を思い出し、認知症の妻の気合いを入れるために叩く。妻のことは名前で呼ばず、「おい。」と呼ぶ。妻が間違えると、「アホちゃうか!」と怒る。

「正直な人だな・・・。」というのが読み終わった感想。普通は介護の生活をそれこそ、美談のようにして書いてしまう。しかし、そこから何かを学ぶのは難しい。この本は赤裸々で丸裸だ。だからこそ、学ぶものが多いように感じた。

この著者は、そんなハチャメチャな介護をしながらも、独自の論理で介護生活を良くしていく。例えば、口紅や化粧品を買ってきて、化粧をさせてあげる。医者は「顔色がわからなくなるからやめてくれ」というが、そんなことよりも喜ぶことを忠実に実行する。

介護をしながらも自分の大好きな「朝ビール」の時間は必ず作る。飲み会には出る。24時間付きっ切りでいることが必ずしもいい介護ではないということを知っているのだ。

そんな数多くのヒントが本の中では数多く紹介されている。しかも、エピソード形式なので、サラリと読める。電車の中で1時間使って読破出来る本だが、ヒントはたくさん。男の介護、という点でも珍しいこの1冊。あなたも読んでみては?



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