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【書評3】介護タブー集/三好春樹
| 介護タブー集 (介護ライブラリー) | |
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介護施設というものは本当に一筋縄ではいかない。何故なら、そこには高齢者や家族、介護スタッフ、施設経営者、などなど様々な人間関係が存在しているし、扱っているのは「老い」を元に生まれる問題への解決であり、非常に哲学的かつ人間的なテーマだからだ。
そうした際に、あらゆる介護の誤解が生まれている、ということを指摘するのがこの介護タブー集だ。
介護タブー集では、一般的常識からは頷けるようなことに対して、本当か、という疑問符を投げかける。
たとえば、私が個人的に納得したのは以下のような事例だ。
「臭いがしないのがいい施設だ。」という主張は多くの人が納得するはずだ。しかし、三好氏によると、その発想の延長線上に「じゃあ、臭いをなくそう」と考えがちなのが問題だという。
つまり、その解決のために、脱臭器の導入や消毒液の乱用をすれば、臭いは消せるのである。
そうすると、臭いを消そうという発想が逆に顧客志向にはなっていない事例となっていることが分かる。臭いの元を取らない限り、入居者は不愉快な状態なままだからだ。
三好氏はこの問題に対して、ケアを変える施設がいい施設だと説く。つまり、ケアを丁寧にすることで、トイレで排泄をしてもらったり、床ずれをつくらないこと、口内の清潔さを保つことのほうがずっと重要だというのだ。
在宅ケアにせよ、施設介護を選択するにしても、起こりがちな誤解を知っておくことは有用だとすると、この本は非常に価値が高い本と言えそうですね。
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