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【書評20】ヘルプマン!(7)介護支援専門員編/くさか里樹
| ヘルプマン! 7 介護支援専門員編 (7) (イブニングKC) | |
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ヘルプマン7巻も怒涛の展開。
介護事業会社の社長が自らの介護が必要になる時が来た、というのがはじまり。部下は他の会社の豪華な介護施設をお勧めするが、社長は「当然、自分の介護施設に行く」と聞かない。
「どんな人でも最後はいつかはただのじいさん、ばあさんになる。そんな例はいくつも見てきた。」
そう呟く社長の部下。
胸を張って自分の介護施設に向かう社長は「特別扱いしなくていい」、と現場に伝える。しかし、現場は冷えたまなざしを送りこう呟く。「したくても忙しくて出来ないっていうの。」そんな様子を見ていた介護施設の所長は確認する。「本当にみなさんに混じってもいいんでしょうか?」
当然、と言うと、真っ先に始まったのはお風呂介護。素っ裸にされ廊下で待たされ、他の人にジロジロと見られる。そして、食事。ゼリー状にペーストされた食事は、栄養バランスは保たれているものの、まずい・・・。思わず、社長は吐き出してしまう。
そんな低いレベルの介護に怒ると、「上の方針で言われております。」と返される。そう、自らが作った介護の実態を目にする結果となるのだ。壮絶。
介護はどこまでも人間くさく、どこまでも個別対応が原則だ。しかし、ビジネスは個別対応サービスには単価を高くしなくては成り立たない。そのため、画一的なサービスで安く、か、個別対応で高く、の選択肢が経済合理性のある判断になるはずだ。ここで重要なのは、介護事業者は介護保険の規定の中でビジネスを行っているという点だ。
介護保険は1割負担で受けれるために、利用者は定価の10%でサービス利用が出来ることになる。しかし、そこで受けれるサービスは介護保険の枠内のサービスだ。だとすると、実際には枠内で収めるためには矛盾が多く存在することになる。
ヘルパーが買い物に連れて行くのはいいが、郵便局に寄るのは法律違反・・・など一般常識では考えられないようなことがおきてしまう。
そんな矛盾を、主人公たちは介護保険の仕組みに従わないことで解決しようとする。この巻も必読だ。
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