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【書評36】今日は死ぬのにもってこいの日/ナンシー・ウッド
| 今日は死ぬのにもってこいの日 | |
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死生観は人それぞれだ。死は誰もに必ず訪れるものだと頭では分かっていても、私たちはどうせしてもそこから逃げたくなるし、出来るだけ考えることをよそうとしがちだ。しかし、この本は魅力的な逆説を提示してくれる。
『今日は死ぬのにもってこいの日だ。
生きているものすべてが、私と呼吸を合わせている。
すべての声が、わたしの中で合唱している。
すべての美が、わたしの目の中で休もうとしてやって来た。
あらゆる悪い考えは、わたしから立ち去っていった。
今日は死ぬのにもってこいの日だ。
わたしの土地は、わたしを静かに取り巻いている。
わたしの畑は、もう耕されることはない。
わたしの家は、笑い声に満ちている。
子どもたちは、うちに帰ってきた。
そう、今日は死ぬのにもってこいの日だ。 』
そんな風に、死に対しても恐れることのないという「価値」を提示してくれる。この原著はMANY WINTERSというタイトル。四季折々の中で、春は必要だけど、冬はいらない、なんていう論理は成り立つはずがない。春が来るためには冬が必要だからだ。
だから、恐れることはないんだよ、この本はそんな暖かいメッセージを送ってくれる。しかし、この本の価値は死生観に留まらない。インディアンの教えが詰まっている。先に引用した詩は、その一部だ。
タイトルはショッキングだが、決して暗い本ではない。むしろ、介護生活を送る人にとっては、心がふっと軽くなる本だと思う。介護に少し疲れたら、この本を読んでみてはどうだろうか。1時間程度で読めるので、細切れの介護生活の時間の中でも読めるだろうし。
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