体験11866 寝たきりの祖父 - 介護施設・介護情報なら介護の安心ガイド

体験11866 寝たきりの祖父

2008年12月09日00時00分

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20年も前のことですが同居していた寝たきりの脳をやられて半身不随でしゃべれなくなった祖父(80歳)の介護を手伝ったことがあります。といっても当時小学生だった私にできる範囲なので、水を飲ませたり話しかけたりくらいですが初めて自分が関わった介護でした。これがキッカケで中学時代に市で募集していた、夏休みを利用しての特別養護老人ホームへの宿泊ボランティア活動に参加しました。それから色々あって進学・就職・結婚し、27歳の頃同居していた心臓肥大の祖母(97歳)もとうとう痴呆症になり、母が大変そうなので時々私も手伝いに行きました。オムツが大嫌いな祖母は母から注意されても下着もつけず腰巻だけで過ごし、オシッコを垂らしながら家の中を徘徊していました。本人はトイレに行く気で歩いているんだけど、ひざに水が溜まっていて歩くのが遅いため、歩いた後には床にオシッコがダラダラと・・・行く回数も多いので床掃除も半端ない回数でした。しかも完全に痴呆症というわけでなくまだらボケだったので、嫁(母)から色々注意されるとプライドが傷つきイジケてしまうため、孫である私からやんわり注意することで祖母と母の気持ちを落ち着かせていました。日に日に痴呆も悪化し、夜中に冷蔵庫を漁り冷蔵庫を開けたままにしたり、飼い犬の存在を忘れてしまい、野良犬と思い込み家から追い出そうと鎖を外したり、家の中の引き出しをあちこち開けて散らかしたり・・・。毎日の介護に週2回の通院、日中仕事をしていた父に母の苦労はちゃんと伝わらず、母の疲れもピークに達していました。私も家庭をもつ身だったので毎日は手伝いに行けないため、母に市役所に相談するようにアドバイスし、介護施設の一時預かり(週に1回)や、時には一泊介護を利用するようになりました。お金はかかっても自分の休息も大事ということで、以前より笑顔も見られるようになったし少しだけ母も楽になったようでした。祖母は施設で他人に裸を見られての介護入浴されることを嫌い、自分で入浴したがりました。そしてある日、1時間経っても出てこないので不安を感じた母が覗きに行くと、湯船の中で眠るように倒れていたそうです。濡れることも忘れ火事場の馬鹿力で70キロ近い祖母を抱き上げ毛布に包み体を温め、まだ息があったので急いで救急車を手配し病院へ。到着して数分後にはベットで静かに息を引き取ったそうです・・・。同居して30年以上の母にとって自分の親よりも長く一緒に暮らした祖母とはすごく仲が良かった訳ではありませんが、最後の最後まで見捨てず祖母の面倒を見た母はとても立派だったと尊敬しています。葬式でも今まで見たことのないほど大泣きしていた母の姿に、私も胸が締め付けられました。その後、祖母の生まれ変わりのように私の元に女の子のベビーが誕生。流産してから3年ぶりの妊娠でした。しかも祖母の誕生日とも近く、本当に不思議な縁を感じました。祖父も祖母もいない実家ですが、家族の皆は仏様をとても大切にしています。私も色々と学ぶことができました。
(Eさん)
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