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体験12531 末期癌の父を介護

2008年12月09日00時00分

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私は末期のガンと診断を受けた父を在宅で介護しました。父が末期のガンであると判明し、医師に進行を遅らせる延命措置程度の事しか出来ないと言われた時は私を含めた家族全員がそれでも出来ることは何でもやってみようと、在宅で残された時間を有意義に過ごす事を希望していた父を説得し放射線治療を受けるために入院してもらいました。
入院してから2週間、ガンの進行を遅らせるどころか父の病状は急速に悪くなっていくようでした。これは治療法云々ではなく精神的なものであると私たち家族は気が付きました。
「出来ることは何でもやってみよう」というのは、「何もせずに死なれてしまっては後悔の念が残ってしまう」という残される家族サイドの一方的なエゴだったのです。私達は父の希望通り自宅で余生を過ごしてもらうために急いで退院させました。
ほとんど寝たきりで、肺にまでガンが転移していたため食事も半流動食しか口にできず排泄や着替えなどありとあらゆることが困難を極めましたが家族全員イヤな顔ひとつせず協力しあって乗りきりました。退院してからちょうど1週間、父は静かに息を引き取りました。
今思うと、家族と過ごすはずだった2週間という父にとって最も大切な時間を私たちのエゴで病院のベッドの上で無駄に使わせてしまったと後悔するばかりです。
(Tさん)
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