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【書評94】福祉を変える経営~障害者の月給1万円からの脱出

2008年12月30日15時36分

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福祉を変える経営~障害者の月給1万円からの脱出
福祉を変える経営~障害者の月給1万円からの脱出小倉 昌男

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「私は障害者に生まれたことを不幸とは思わないが、日本に生まれたことを不幸だと思う。」そんな障害者の言葉があるのだという。そんな現状を変えようとした男がいる。ヤマト福祉財団理事長の小倉昌男さんだ。
彼の挑戦の原点は障害者の月給が1万円だったことに驚いたこと。月給1万円を3万円に、5万円に、10万円にしていくシステムを作るのに、重要な要素だと感じたのは経営の力だったという。
それまでの障害者は売れないものを、一生懸命モノづくりしていた。しかし、売れないものをいくら作っても年商50万円程度。これでは、どう考えても給与アップは難しい。
そこで、スワンベーカリーというパン屋をつくり、そこで障害者雇用をした小倉さん。その手法は見事に顧客志向を貫いたものだった。モノより売る手法にこだわり、素人でもおいしいパンが作れるようにパン屋と業務提携。出前を出来るようなシステムの採用。店内であえて裸でパンを置いておくことで、香りが充満する仕組み。
この発想は介護業界にも大いに生きると思う。介護業界も介護職の給与が低いことが問題視されている。しかし、厚労省の介護報酬の枠内だけで考えるのではなく、自力でお客様を喜ばして、お金を稼ぐような経営システムが登場してくることが必要なのだろう。

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