渋川ホーム「静養ホームたまゆら」火災 繰り返す施設の火災事故 2009年4月から消防法が一部改定 GHはスプリンクラー設置義務化 - 介護施設・介護情報なら介護の安心ガイド
  • Home > 介護ニュース > 渋川ホーム「静養ホームたまゆら」火災 繰り返す施設の火災事故 2009年4月から消防法が一部改定 GHはスプリンクラー設置義務化

渋川ホーム「静養ホームたまゆら」火災 繰り返す施設の火災事故 2009年4月から消防法が一部改定 GHはスプリンクラー設置義務化

2009年06月25日12時07分

ソーシャルブックマーク

印刷 

(コンテンツ提供:高齢者住宅新聞2009年4月25日号)

2009年3月19日深夜、群馬県渋川市内で起きた「静養ホームたまゆら」の火災事故。
10名の高齢者が犠牲になった事件は「単なる火災事故」に留まらず、多くの問題が噴出し露呈した。改めて浮き彫りになった問題について、社会福祉法人・東京都社会福祉協議会の高齢者施設福祉部会・総務委員長を務める、都内の特養ホーム「博水の郷」の田中雅英施設長に話を聞いた。

死亡事故が頻発

渋川で老人施設が全焼する火災事故が起きた「高齢者や障害者の入居施設・住居火災は、この数年たびたび起きている。2006年の長崎県大村市で発生した高齢者グループホーム『安らぎの里さくら館』の火災で、7名が犠牲となる惨事となったことは記憶に新しい。
また、2008年6月には神奈川の知的障害者グループホームで、さらに同年12月には福島県の高齢者介護施設で火災が起き、それぞれ3名、2名が亡くなっている。」

犠牲者が出るたびに指摘されるのは、施設の建物構造や設備などのハード面、そして夜間の職員はいつや管理体制などのソフト面だ。
「『たまゆら』で起きた惨事で浮かぶ問題点は、こうした防火安全対策ばかりではない。新聞などで報道されているように、入居者16人中、13人が東京都墨田区から生活保護費を受け、区の紹介で入所していた。
なぜ入居者が墨田区から、遠く離れた渋川市の施設へ移住をしなければならなかったのか。再び悲劇を繰り返さないためにも、その背景となる原因究明と、是正対策を講じる必要がある。」

火災に関しては、以前の大村市の火災事故を受け、総務省が対策をとっていた
「総務省は長崎での惨事を受け、消防法施行令・消防法施行規則の一部を改正した。一定規模以上の認知症高齢者グループホームなどの社会福祉施設について、防火管理者の選任とともに、スプリンクラーの設置や、面積によらないで全ての施設に対し、自動火災報知設備、消防機関へ通報する火災報知器設備、消火器を設けることを義務付けた。
施行日は2009年4月1日からで、既存施設については消防用設備などの設置に関しては、2011年3月末までの猶予期間がある。
火災防止のために様々なことに気を使う必要があるが、「たまゆら」では行政指導の年2回の消防訓練ですら実施されていなかったようだ。」

防火装置の設置化

スプリンクラー設置は、グループホーム事業者から「負担が大きい」との声を聞く
「3階建て以上の場合はスプリンクラー設置が免除されるとの要件があるが、ハードルは高い。こうした消防設備の設置義務が課されると、建物を賃貸する側か、借り上げて運営する事業者側に新たな負担が生じる。
その結果、グループホーム事業の進展に大きく影響を与えることが危惧されている。
確かに入居者の安全確保は最重要だ。だが、仮に防火対策費用を事業者が負担する場合、入居者に負担が転嫁する恐れがある。
スプリンクラー設置に関しては、保険者あるいは都道府県の助成制度の継続、助成金額の増額が望まれる。」
参考リンク:渋川ホーム火災 都内の施設不足表面化 都外へ移住する生活保護高齢者
       :無届け有料老人ホーム「静養ホームたまゆら」火災で理事長逮捕の教訓

PRエリア