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「幸せな時代に戻ろうとする」認知症の方の気持ち

2008年08月25日02時28分

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認知症の方の気持ち
老人ホームで、認知症の方の部屋を見せてもらったことがある。
布団に2体の人形を寝かせていた。職員の方が「昔はああやって川の字で寝ていたんでしょうね。その頃がこの方にとって一番輝いていた時代だったんでしょう。人間は一番よかった時代に戻ろうとするんですよ」と言った言葉が胸に迫った。
認知症の方が、幸せだった時期に戻ったり、何かをしなければならないとあせったり、周りから見ると「どうしたんだろう?」と思うような行動をするのは、その行動を通してやり残したことや心配なことを解決しようとがんばっているからだ。ただ認知能力が低下しているため、周りのことが見えないのだ。そのため、自分の中に残っている記憶を通して行動してしまうことになる。
私たちに出来ること
人は誰も人生の終わりに近づくと、自分がどんな人間だったのか、自分の一生がどんな物語だったのか、を確認したくなる。認知症の方は、頭を整理するために過去の時間に戻って生きているのだ。
認知症の方が何かを探していたら、一緒に探してあげよう。
認知症になると、毎日の生活の中で正しい判断をし、行動をすることが苦手になってくる。そういう場面に直面したら、動揺、混乱してしまい、不安にさいなまれる。
認知症の方が何かを不安に感じていたら、一緒に寄り添ってあげよう。
ただし、認知能力が低下しても、心の動きがすべて衰えてしまい何もかもわからなくなってしまうわけではない。人としての感情や長年生きてきた人間としてのプライドは残っているのだ。だから「こんなこともできないの」などと言われると傷ついてしまう。
少しでも不安を減らすこと、それが私たちに出来ることかもしれない。

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