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【解説】任侠ヘルパーの第6話「認知症患者の恋」に見る、若年性認知症&介護生活における恋愛

2009年08月20日21時48分

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任侠ヘルパー第6回を見た。ここに来て前回からの伏線である社長の「異変」がクローズアップされる。社長がちょっと前の情報を覚えていなかったり、息子に何日も連続でグラタンを出してしまったりすることで、周囲が少しずつ異変に気づき始めるのだ。そんな中、主人公の彦一(草薙剛)も晴菜(仲里依紗)から若年性認知症の話を聞いて晶社長(夏川結衣)の不審な行動を思い出す。

認知症は高齢者の病気だと思っている人が多い。しかし、それは実際には誤解だ。働き盛りの年代でも認知症になることがある。むしろ、100年前、ドイツで報告された最初の患者は50代だった、という記録が残っている。それが「若年性認知症」。若年性認知症とは18~64歳で発症する認知症の総称だ。旧厚生省の研究によれば、患者数は推27,000~35,000人。現実にはその3倍以上におよぶとも言われている。

今回の任侠ヘルパー第6話の社長の症状もまさにこれに当たる。では、若年性認知症の初期にはどのような症状が現れるのだろうか。若年性認知症の中にも何個に分類されるが、例えばアルツハイマー病の場合、新しいことが覚えられない、物忘れが多くなるといった記憶障害と同時に、「実行機能障害」が起こるとされている。

簡単にいえば、段取りを追って物事を遂行することが難しくなる。例えば、同じものを度々購入してきたり、同じ料理を繰り返し作ったりということが起こる。また、仕事をしている人ならば、職場においてもミスが増えてくるがこの段階では、周囲は疲れているのではと考えたり、病院ではうつと診断されることも多い。それが原因で、なかなか治療に進まない。早めに専門病院の受診にいけば症状が緩和することもあるので、早期発見がポイントなのだが・・・。

一方、「タイヨウ」では風間(ミッキー・カーチス)のセクハラ行動が問題になっていた。そんな中、多恵子(木村夏江)という女性が新しく入居することになった。風間は多恵子という
名前を聞いて驚き、多恵子に声をかける。「あんた、多恵ちゃん?」実は風間の初恋の相手が多恵子だったのだ。

しかし、多恵子の家族は「老いらくの恋など恥ずかしい。近所に知られたら!」と大反対。実はこの反対は介護学的に考えると逆効果。恋をすれば、多恵子が実際そうしたように化粧をしたり、おしゃれをしたりして気持ちが前向きになる。前向きになれば、リハビリへの意欲も高まり、元気になる可能性もある。元気になれば、大変だった介護も楽になる。介護する側にとっても介護される側にとっても、楽しいこと・ワクワクすることの代表格である「恋」は悪いはずがない。

それにしても、今回も草薙剛が演じる彦一は圧倒的に格好良かった。筆者はこのコラムを書きながら、「早く第7話を見たい」と思うのであった。

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