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ボンセジュールグループ 毎日1時間を「入居者の夢実現」に活用

2009年11月09日12時58分

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(コンテンツ提供:高齢者住宅新聞2009年10月15日号)

 「ボンセジュール」を展開していたゼクスコミュニティが会社分割され、投資会社ジェイ・ウィル・パートナーズの傘下に入って1年になる。8月より高橋陽一郎新社長を迎え、新たなステップを踏み出したボンセジュール・ボンセジュールバリエ・ボンセジュールブラン(以下ボンセジュールグループ)の戦略について小久保康史副社長に話を聞いた。

2年目からは攻めの経営を重視

 8月1日高橋陽一郎新社長が就任しました。

小久保 会社分割・親会社の変更から1年目は、社の方針として、「守り」を重視しました。
まず会社の基盤整備に重点を置き、人事制度の再構築などを行ってきました。それに対し2年目は、営業力の強化など攻めの経営に転ずるべきと考えています。
しかし、1年目からの取り組みもすべて完了しているわけではなく引き続き手がけていく必要があります。
1人の人間が「攻め」と「守り」の両方を行うことには無理があります。
そこで、これまで舵取りを行ってきた瀬川前社長には、会長として引き続き社の基盤整備を手がけてもらい、高橋新社長には、前職に経験や人脈を活用して攻めの経営を行ってもらうことになったのです。

 この1年で、どのようなことに取り組みましたか。

小久保 大きいのは人事制度の見直しです。これまでは元の親会社の人事制度を用いており、社員のスキル・キャリアが給与や昇格に明確に反映されてきませんでした。
新体制では社員を8つの等級に分類し、次の等級へのあがるための条件を明確にしました。
これにより社員は自分の求める給与やポストを得るには、どのような点を努力すればいいのか明確にわかるようになりました。
また、ステップアップと言うと現場のスタッフからリーダーや施設長になる、といった道すじを考えがちです。
しかし社員の中には「自分は現場で介護のスキルを磨きたい。管理職にはなりたくない」という人もいます。
そうした場合のために、現場でのスキルを追求するコースも設けました。こちらもマネージャー職を目指すコースと同様に8つの等級を設けています。

今年6月にはベースアップも

 社員の処遇については改善は行いましたか。

小久保 今年4月の介護保険制度改正で、介護報酬が2.2%あがったこともあり、今年6月に給与の引き上げを行いました。これには約1億円をかけました。

 他に社員の処遇改善に取り組んだことは。

小久保 「輝きプラン」の導入があります。
当社施設の入居者の中には、いろいろな夢や希望を持っている人がいます。
しかし、現実にはスタッフが日々の仕事に忙殺されており、入居者ひとりひとりの夢をじっくり聞いて、それを実現させてあげられるだけの時間的・精神的なゆとりがありませんでした。
その状況を改善し、入居者の夢や希望をかなえてあげよう、と考えたのが導入のきっかけです。

シフト調整会議月1~2回開催

 具体的には、どのようなことに取り組んだのですか。

小久保 6月より、全施設の介護長やフロアリーダークラスの社員を集め、月に1~2回のペースで「シフトコントロール会議」を行っています。
これは、スタッフひとりひとりのシフトを工夫・見直すことで、1日に1時間程度、各スタッフがルーチンワークに追われることのない時間を作り出すのが目的です。
そして、この時間を「輝きの時間」とし、入居者の夢や希望をかなえるための活動に使います。
例えば「旅行に行きたい」という入居者に対しては「〇カ月後には行けるようにがんばりましょう」と目標を立ててリハビリを行ったりします。実際に、それで車いすで5メートルも移動できなかった人が、歩行器を使って歩けるようになり、旅行に言った例もあります。
このように、入居者の人生に深く関われ、かつ心から感謝をされる、ということで社員の仕事に対するやる気が大きく変わります。

 効果のほどはどうでしょうか。

小久保 今年4月、グループ全体で大卒・高卒合計で99人の新卒が入社しましたが、現時点で退職者がほとんど出ていません。
やりがいづくり、離職防止という点でこの取り組みの効果は大きいと思います。


<グループ概要>

所在地:東京都港区芝浦3-14-19
代表者:高橋 陽一郎
社員数:1581人(平成21年3月末日)
運営施設:37施設・2610居室



参考リンク:ボンセジュール(高橋陽一郎社長) 高級ホーム事業を譲渡 米国投資会社カーライルに

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