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「病気」のキーワード2:皮膚病の乾癬(かんせん)

2008年11月12日18時13分

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(コンテンツ提供:高齢者住宅新聞2008年10月25日号)
■大小・形様々の赤い斑点を発症
 皮膚病「乾癬」は慢性の皮膚角化疾病。くっきりと眼に見える赤い斑点が身体のあちらこちらにできる。大きさや形は様々だ。
 その赤く盛り上がった発疹上には、白色のフケが伴う。これは皮膚上皮、一番上層の角質細胞が剥がれ落ちたもの。これを無理やり剥がそうとすると、傷が残り、乾癬の悪化につながる。
 患者の半数に「痒み」がみられる。またこの他、爪の変形や関節炎を伴うこともある。爪の乾癬「爪乾癬」になれば、爪きりをするのも困難になる。
■症状は5種類、9割は「尋常性」
 「乾癬」を発症する患者は白色人種が多かったため、人種病ともされてきた。これは遺伝的素因にも関係しているが、最近は日本人にも多く見られるようになってきた。現在国内には、10万人以上の乾癬患者がいるとされる。
 乾癬患者の男女比率を見れば、男性の方が多く、男性の多くは30から40代で発症。女性は10代と50~60代に多く発症するといわれている。
 乾癬はその症状により5つに分類でき、「尋常性乾癬」と「滴状(てきじょう)乾癬」、「乾癬性紅皮症」、これに「膿ほう性乾癬」、「間接症性乾癬」が加わる。このほとんどが「尋常性乾癬」で、全体の9割を占めている。
■他人に感染しない白血球の集合体
 「尋常性」のものは難病ではないが、乾癬のうち、白血球の集まりである「膿」が多量に出現するタイプの「膿ほう性乾癬」は難病に指定されている。
 この膿は無菌性膿ほうと呼ばれ、他の人に感染することはない。
 発疹や鱗屑(りんせつ:銀白色のカサカサしたフケのようなもの)、痒みといった症状の他、発症当初は全身が燃えるような感覚になり、患者は悪寒とともに高熱が発症する。また全身がむくみ、間接が痛むこともある。
 「膿ほう性乾癬」が難病指定されているのは、その原因がまだ解明されていないことはもちろんだが、皮膚に膿ほうが多発すると、皮膚が持つ外部環境からの刺激から身を守る皮膚の機能が著しく低下。体内の水分バランスが崩れやすくなる。
■治療の大半は軟膏かチガソン
 10年ほど前の全国調査では、「膿ほう性乾癬」の患者は国内に約1000名いることがわかっており、年間17名ほど、新たな患者が増えていると推定されている。
 治療はそのほとんどが入院治療になるが、患者の年齢や持病、発症レベルなど総合的に見て判断する必要がある。現在は、治療におけるガイドラインが作成されているので、それぞれのケースに適合した治療を選択することが可能になっている。
 皮膚を守る軟膏かビタミンAを誘導する「チガソン」という内服薬が最も多く使われる。

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