(コンテンツ提供:高齢者住宅新聞2010年2月25日号)
業務用アプリケーション・システム開発を手がけるシステムパル(東京都台東区)では、有料老人ホームや特養、デイサービス等に向け、ケア記録を自動作成する「らくらくe介護」を開発・販売している。同社篠崎芳雄社長にシステムの導入のメリットなどについて話を聞いた。
「らくらくe介護」とは、どのようなシステムですか。
篠崎 わかりやすく例えるならば、ファミリーレストランの注文システムです。ホール係が手にした携帯端末に客の注文を入力すると、その情報がキッチンに伝達されます。
それと同様に、ケアスタッフが、「誰に」「どのような」ケアを行ったか、「その結果どうだったか」を手元の携帯端末に入力すれば、その情報がパソコンに送信され、自動的にケア記録としてまとめられる仕組みとなっています。
入力方法は。
篠崎 利用者の名前、その施設で提供しているケアの種類などを予めバーコード化し、それを携帯端末で読み取る仕組みです。
例えば「山田太郎さんは夕食を8割食べた」という記録を残したいときは、利用者一覧の中から山田太郎さんの名前をスキャンし、次に提供するサービスの一覧の中から夕食をスキャンし、最後に「全部食べた」「半分残した」などの項目の中から「8割食べた」をスキャンすればいいのです。
場合によっては数字を入力する必要がありますが、携帯電話の通話機能を使える人なら、何の問題もなく操作できます。
他社のシステムですと、パソコン操作が不得意な人には使いにくいものもありましたが、そうした心配はありません。
導入のメリットは。
篠崎 なんと言っても業務の効率化です。ケアの記録にかかる時間が全然違います。実際に導入した事業者の例では1人1日15分をケアの記録に費やしていたのが、3分になりました。
その分、スタッフは利用者と接する時間が増えてますので、利用者の満足度も向上しますし、目がゆき届く分、事故も少なくなります。
また、スタッフの不要な残業が減れば、人件費の抑制にもなります。
導入コストは。
篠崎 100床の施設であれば、初期費用が200万円から、月額2万円から、といったところです。
バーコードはそれぞれの導入先オリジナルのものを作成しますので、利用者の数や、提供するケアメニューの数によって、初期コストは多少異なってきます。
販売についてはどのような形をとっていますか。
篠崎 当初の直接販売に加え、代理店方式を活用しており、現在約10社が活動しています。
代理店となっているのは、もともと介護事業者と何らかの形でパイプを持っていたところが多いのですが、脱サラのような形で、介護の世界に全くの新規参入でも大丈夫です。今後は代理店網の拡大にも力を入れていきます。



