定期巡回・随時対応型訪問介護看護(24時間サービス)事業化への課題(2) - 介護施設・介護情報なら介護の安心ガイド

定期巡回・随時対応型訪問介護看護(24時間サービス)事業化への課題(2)

2012年04月14日09時00分

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(コンテンツ提供:高齢者住宅新聞2012年4月5日号)

事業者・利用者の意識改革が必要

 24時間サービスが今後普及していくには、事業者・利用者双方の意識改革が必要だ。
 まず事業者側について。ジャパンケアサービス板垣取締役は「私たちでも、その日の体調などによって食事の時間を変えることは珍しくありません。要介護の高齢者も同じです。『食事は何時』などいったスケジュールにこだわらないサービスのあり方が重要です」と、従来の介護とは全く異なる思考の必要性を訴える。
 また、モデル事業を手がけていた事業者が口をそろえるのが「ケアマネジャーの意識改革」だ。
 千葉県君津市でモデル事業を行っていた社会福祉法人志真会の津金澤寛理事長補佐は、「家族や本人が利用を希望してもケアマネが『必要無い』といって利用に結びつかないケースがある」と先日行われた24時間ケアに関するフォーラムの中で指摘した。
兵庫県宝塚市でモデル事業を行っていた社会福祉法人晋栄福祉会の複合施設「中山ちどり」の前田優二施設長も「ケアマネの理解が無い。自前のケアマネがいない事業所では利用者獲得は難しい」と語る。
 一方ジャパンケアサービス板垣取締役は「ケアマネでも看護師や施設での勤務経験がある人は、夜間帯に適切なケアを実施することの重要性を実感しており、24時間サービスに対する理解もあります。そうしたケアマネをいかに確保するかがカギです」と語る。
 「24時間サービスは、通常の訪問介護の様に綿密なケアプランを必要としないので、ケアマネは不要では」といった意見は国の議論の課程でも聞かれた。24時間サービスについて、ケアマネ側の理解が進まない理由には、ケアマネ側に「自分達は必要とされていないサービスだから」という意識があることも影響していると思われる。
 しかし、鳥取県米子市でモデル事業を手がけてきたエルフィスの阿部節夫社長は「24時間サービスこそ、良質なケアマネが必要」と主張する。
 「例えば週に3回・4回デイサービスに通っている利用者は、24時間サービスを利用するとしよう限度額を超えてしまう可能性があります。『24時間サービスがあればデイには行かなくていい』という意見もありますが、風呂の構造上の問題などで自宅では入浴出来ないなどの事情もあります。入浴の為だけにでもデイを使うなどのケアプランが必要です。その場合、通常の1日デイではなく、入浴のみの短時間デイを選択するなど、従来よりも多様性に富んだケアプランを作成出来る能力が必要になるのです」

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